家計簿

最近家計簿をつけている。なぜならお金が無いから。
なぜお金が無いかというと、八月に遊びすぎたから。
なぜ八月に遊びすぎたかというと、今年の夏は誘われたものは一つも断らないと決めたから。
何でそんなことを決めたかというと、大学四年間は部活ばっかりで、その他の人々とは何も遊べなかったから今年くらいは思いっきり遊んでやろうと思ったから。
しかし遊びすぎた。金無さすぎ。いったいいくら使ったんだ。怖くて計算したくない。



そんなわけで、致命的な金欠のワタシは、手間と暇を惜しみつつも自炊をし、さらに家計簿をつけて日々金銭の出納をチェックしているのであります。その甲斐あってか、八月後半からこれまでにかけては、かなり節約ができていると我ながらではありますが、思っているのです。最近では自炊も楽しくなってきたし。


しかし、・・・・・・だがしかし!!
「節約サイコー、自炊もチョーたのしーしもうやめらんねー」
などと口では言っていても、私の心の奥底には抑えられない感情が一つあった。
それは節約を始めた直後はまだ大人しかったが、それが半月を過ぎるころからは毎日私を苦しめるようになってきた。
離れていても忘れられない。ふとしたきっかけでもすぐに脳裏を横切る。この胸が熱く激しく焦がれるようなこの思いは、決して、決してこの心から消えてはくれない。




ああ、



らーめん!!!!!






大好きだ。何でこんなに好きなのかなんて分かんない。
だけど食いたいんだ。
こればっかりはしょうがない。俺の負けだ。
こんなに長い間らーめんを食わなかったことはそうないんじゃないか。
そう思えるくらい食うのを我慢していた。
だって一食安くて600円、高けりゃ1000円くらいするから、節約の身にはきつい出費なのは言うまでもない。だって自炊すりゃ一食どころか一日500円で余裕でいけちゃうからね。
「だからラーメンなんて食べてる場合じゃないんだって、金無いだろ。貯めるんじゃなかったのか?それともお前のあの言葉はこんな薄っぺらいものだったのか?」
そう言い聞かせてここまでやってきた。
しかし、ついに限界はおとずれてしまった。


「ウィィィン(券売機に千円札が飲み込まれる音)」
「ポチッ(しょうゆ・普通盛・700円のボタンを押す音)」
「ガション、チャランチャラン(食券とおつりが出てくる音)」



「どきどきどきどき・・・・・・・・・・・・(ラーメンが出てくるのを今か今かと待っているときの心臓の音)」



「へいおまちっ!!!ドンッ!(目の前にどんぶりが置かれる音)」

「!!!!!!!!!(感動のあまり声も出ない)」

「ズルルーッ!!ズル!!ズルズルズルズル!!!ズビビビ!!!!・・・・・・ゴクゴクゴクゴク、プハァ!!!!(夢中でラーメンをすすり、スープを飲み干し、緊張の糸が切れ一息ついた音)」


ああ、旨かった。しみじみ旨かった。今日のは今年のなかで一番旨かったかもしれん。
もうね、ラーメン食ってる間はね、ラーメンしか見えない。がっつがつ食ってしまう。
ものの五分とかからずに「卍(まんじ)」のラーメンを完食(麺は勿論スープまで飲み干すこと)。これは分かる人なら分かると思うけど中々すごいことだと思う。
たまにはこうやって食いたいものを食わないとなーと、そう思った瞬間だった。
別に自炊で作る料理がまずいとか嫌いとかそんなんじゃない。
ただ、何かこう、うん、理屈じゃないんだよな。
半月に一回くらいならまあ、そこまで浪費でもないかな。ないよね。
よし、今度からは半月に一回はラーメンを食っても良いことにしよう。
今度はやっぱり「五福星(うーふーしん)」だな。あそこの肉そばは個人的には大好きです。
ああ早く半月たたねーかなあ。


しっかし、今日の日記はほんとに長い割には内容の薄いもんになったなあ。
でも、ラーメン旨かったし、まあいいやろ。